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MagicKirby

Author:MagicKirby
北米在住甘党翻訳家。漫画とかゲームとかアニメとかネットとかが生活の糧。サボり癖有。かなり飽きっぽい。

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まぶたの裏
あんまり連日ゲームばかりしていたせいか、3Dでもないのに酔った……
2D酔いはとても久しぶりです。疲れのせいでしょうか。まあ毎日ぶっ続けで画面眺めてればそりゃー目も頭も疲れるってもんですよ。そのせいでまともにゲームできなかったので、今日は自然と他のことを考えていました。ぼーっと。

私は普段、授業などの必要にかられない限り二次創作以外の美術活動をしませんが、たまーにぐっとくる衝動を感じる時があります。
たとえば、昨夜、夜中みんなが寝静まったあと、夜食のシリアルをキッチンで一人食べている時とか。時計や冷蔵庫の音だけが響いてるキッチンでぼんやりと食べてると、視界がぎゅーっとなったんですよ。実際にはまったく変わりないんですけれども、ただ、心情的イメージみたいな感じで。
そういう時の私の視界は、あらゆる散らばる図形、色、バランス、質感、ライン、そういうものの向こうに、ぼんやりとしてまとまらないながら絵の姿を見ます。いつも見ているはずのキッチンのシンクの影に、その時だけは明確な形を見出すことができる。いつもと同じ床のパターンが、その時だけははっきりとした意味を受け入れる。それらすべて、その向こうに見える姿へと繋がる糸。
目をつぶると、まぶたの闇の裏で光の残像が見えますよね?緑、赤、青、紫、そういった色が絶えず揺らぎ、潰れ、去り、流れ、まとまり、現れ、重なり、離れ、千切れ、生まれ、そして消えていく、無限に繰り返されるあの光のうねり。あれをそのまま表に持ってきたような感じ。心情的なものですから、説明が難しいのですが……まあ、表面的なイメージだけでも伝われば幸い。
その絵の姿を形にしてみたいという衝動を奥底にかすかに感じることができるのですが、実際は何もしないままいつのまにかイメージは薄れ、十分もすればすっかり思い出せなくなってしまいます。
偉大な芸術家とか有名になった美術家とかは、そういう衝動を逃すことなく抱え込み、うねる視界の奥にある絵の姿をしっかりと握ってカンバスに叩きつけたのでしょうか。だとしたら、いつもいつも逃がしてばかりの私はそうなるのは無理そうですね。

そもそも、私が真に描きたいものとは、何だろう?
風景画?人物画?抽象画?それとも、内にある空想の世界?
どれもこれも、違う気がする。好きなものもあるし嫌いなものもあるけど、本当にそれを描きたいのか、と問われると、まあ、別に……としか言えないし。

ただ、あの光渦巻くまぶたの裏の世界を表現してみたい。
そういう思いは常にどこかにある。けれど、内に篭って出てこないまま。
きっと、外へと向かう力が、弱いのだろう。

ずっと出てこないまま、いつか腐っちゃうかもね。

考え事 | 【2008-09-11(Thu) 21:03:27】 | Trackback(-) | Comments:(0)
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